家族であるペットと一緒に北海道旅行を楽しみたい人、ペット同伴で実家に帰省、あるいは引っ越しなど、公共交通機関で移動する場合について少し調べてみました。
バスについて
道内のバス会社は数十社あるため全ては調べきれていませんが、札幌の「中央バス」を中心に数社調べた状況から
一般路線バス
各市内を走る路線バスに関しては、ほぼ ペット乗車OK です。
ペット(愛玩用小動物)につきましては、専用ケース等、ふたが閉まり小動物(犬・猫など)が完全に収納できれば、車内へ持ち込めます。
中央バス「よくある問い合わせと回答」より引用
バック等から小動物(犬・猫など)の頭などが外へ出ている状態では、車内へ持ち込みできません。
また、車内持ち込み品の取り扱いにつきましては、車内持ち込み品について をご参照ください。
各バス会社の公式サイトを確認すると
ふた付きで完全収納できる専用ケースにペットを入れての乗車であれば認められている場合がほとんどでした。
「ほぼOK」や「ほとんど」など表現が曖昧なのは、全てのバス会社の公式サイトに記述がある訳ではなかったからです。
先ほど引用した中央バスや
ジェイ・アール北海道バスは手回り品のページ
拓殖バスはバスの乗車について
道南バスはよくあるご質問 など
ペットの乗車について分かりやすく書かれているページもあれば、探しても項目が見当たらなかったバス会社もありました。
実際に利用する路線のバス会社のホームページを確認するか、記述がなくて心配であれば事前に問い合わせたほうが安心だと思います。
都市間高速バス
高速バスはほぼ ペット乗車は不可 のようです。
平成24年4月1日から、高速乗合バス(路線バス)、空港連絡バス、定期観光バス、スキーバスへのペット(愛玩小動物)持ち込みはお断りさせていただきます。詳しくはお知らせをご参照下さい。
中央バス「よくある問い合わせと回答」より引用
平成24年4月1日より、都市間高速バス路線においてペット(愛玩小動物)の車内への持込み及びトランク内へのお預かりにつきまして、お断りさせていただくことになりましたので、ご了承願います。
道北バス「都市間バス」より引用
日付の記載なく高速バスのペット乗車はお断りと書かれているバス会社が多かったですが、
中央バスが平成24年(2012年)4月からペット乗車禁止にしてから各社揃えたような印象があります。
都市間高速バスは地方と札幌を繋げる路線も多く、中央バスと共同運行しているケースはかなりあるため、札幌がダメなら…と統一した感があるのかなと。
確かに昔はペット乗車OKだった記憶がぼんやりとあるんですよね。
でも高速バスは次の停留所までの間隔が長いですし、高速道路に入ってしまうと急には止められません。市内の路線バスと違って何かトラブルがあっても対処が難しい。…って、それは電車でも同じだとは思いますが。
北海道外のバス会社では昼行便OKの都府県もあるようですが、
残念ながら北海道はマナーの悪い人が多かったようです。
道外の旅行者なのか、道民なのか、外国人旅行者なのかは分かりませんが…。
沿岸バスは2016年までペットOKでしたが…
各社の高速バス状況について調べていたところ、沿岸バスにこのような記載がありました。
【重要】高速乗合バスへのペット(愛玩動物)持込み全面禁止
沿岸バス「ペット連れのお客様へ」より引用
平成24年4月より道内の高速乗合バスでペットの持ち込みが禁止されましたが、沿岸バスでは、ペットと一緒に旅行をされるお客様も多いことから、有蓋のケージへの収納と乗車券の購入(ペット用の座席確保)を前提に車内への持込みを認めて参りました。
しかしながら、悪質な事例で他のお客様へのご迷惑が相次いだため、平成28年4月21日(木)運行便より、持込みを全面的に禁止いたします。これまで規定を遵守いただいてきたお客様には大変ご不便をおかけしますが、ご理解の程、よろしくお願い申し上げます。
沿岸バスさ~~~ん!!
平成28年(2016年)までは条件付きでペットOKでしたが、やはりマナーの悪い人がいてペット禁止に…。悲しい。
せっかく「ペットと一緒に旅行をされるお客様も多い」からと続けてくださっていたのに。
悪質な事例で迷惑が相次いだって…どんな事が起きたの?
マナーを守っていた人たちが使えなくなってしまったことが悲劇です。
空港連絡バス
各空港とバス会社によりけりなようです。
新千歳空港行きは
札幌-新千歳空港など長距離移動=高速バスと同じルールになりがちですね。
平成24年4月1日から、高速乗合バス(路線バス)、空港連絡バス、定期観光バス、スキーバスへのペット(愛玩小動物)持ち込みはお断りさせていただきます。詳しくはお知らせをご参照下さい。
中央バス「よくある問い合わせと回答」より引用
札幌市内にある丘珠空港は
札幌駅-丘珠空港の空港連絡バス(北都交通)はペット乗車不可でした。
空港連絡バス、都市間高速バスではペットとのご乗車をご遠慮いただいております。
北都交通「バスのご利用について」より引用
でも、最寄りの地下鉄栄町駅から丘珠空港行きのバスなら一般路線バス(中央バス)もあるのでペット乗車OKになるかと。後述する地下鉄もペット乗車OKなのでルート次第で活用できます。
これは新千歳空港の場合も千歳市内であれば一般路線バスの活用が出来そうな感じですね。
帯広空港連絡バス(拓殖バス)はペット乗車OK
都市間高速バス(ポテトライナー・ノースライナー・スイーツライナー)につきましては、ペット持ち込みについてお断りさせていただきますので、あらかじめご了承ください。
帯広空港連絡バスでは、ふたが閉まったケージに入った小動物等であればご乗車いただけます。ただし、混雑時には床下トランクへの収納をお願いする場合もございますのでご了承ください。また、過度に吠えるなどほかのお客様のご迷惑となる場合は、ケージに入っていてもお断りする場合もございますので、併せてご承知おきください。
北海道拓殖バス「都市間高速バス・空港連絡バスについて」より引用
中標津空港線(根室交通)もペット乗車OKでした。
ペット同伴のご乗車について
根室交通「お荷物・自動車・ペットの積込みについて(PDF)」より一部抜粋して引用
中標津空港線
・ケージなどを利用し、完全に収容した状態であること
・トランクルームへ積込むこと
・他のお客様へ迷惑をかける場合には、途中降車していただくことをご
了承下さい
全ては調べきれず一部抜粋ですが、他の空港行き連絡バスも条件付きでペットOKなバス会社があるかもしれません。
電車について
こちらはバスより種類が少なくて調べやすかったです。
JR北海道
小犬・猫等のペット(小動物)は、タテ・ヨコ・高さの合計が120センチ以内、動物を合わせた重さが10キロ以内になる動物専用のケースにペットの全身を収納していただき、改札口にて手回り品きっぷを購入していただいたうえで、ご一緒にご乗車いただけます。
JR北海道「よくあるご質問」より引用
ケースのサイズや総重量などの制限、追加で手回り品きっぷ(290円)の購入はあるようですが、ペット乗車OKです。
札幌市営 地下鉄・路面電車
地下鉄や路面電車に犬を乗せても良いですか?
札幌市役所「よくあるご質問」より引用
身体障害者補助犬(盲導犬・介助犬・聴導犬)であれば、そのまま乗車可能です。
その他の動物は、ケージにちゃんと入った状態(顔が出ていなく、外から見えない状態)であれば乗車可能です。
※例え、ひざに抱っこできるくらいの小さな犬であっても、他の乗客の方が嫌がる場合がありますので、そのままでは乗車できません。
札幌市内の地下鉄・市電ともペット乗車OKでした。
函館市電
小型のペットは,キャリングケース等に入れ,他のお客様にご迷惑や危害を与えない状態であれば可能です。
函館市役所「市電の ご利用案内」より引用
函館の市電もペット乗車OKでした。
長距離移動はJRになりそう
市内の路線バスはペットOKでも高速バスはNGだったので、公共交通機関でペットと長距離移動は今のところJRで電車一択のようです。
ただしJRは手回り品としてサイズと重量に制限があるので小型・中型までかと。
旅行であれば諦めてペットホテルに預ける選択もありますが、もしも引っ越しで長距離移動のときは専門のサービスを頼ることも検討して良いかもです。
運転できる人は自家用車かペットOKのレンタカーで移動するのが一番かもしれませんが、車移動が難しい皆さんの参考になりましたら幸いです。